rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

19 10月

最近出した本のまとめ

数か月間で何冊か本を出版しました。ここ2年ほどで書いてきたものが、ちょうどこの時期に重なって出たという感じです。
今後しばらくは出す予定がないため、いったんまとめて時系列で紹介します。


◆ 7/7刊『ソフトウェア・グローバリゼーション入門: I18NとL10Nを理解する』(達人出版会)

ソフトウェアを世界中で使ってもらうにはI18N(インターナショナリゼーション)とL10N(ローカリゼーション)が必須で、2つは合わせて「グローバリゼーション」と呼ばれます。
グローバリゼーション全体を扱っている日本語書籍は少なく、15〜20年前に何点か出されたのが最後です。本書は最新のアジャイル開発の動向も盛り込みながら、基本的な考え方を理解できるようにしてあります。
(電子版のみ)
blog-top_Intro-G11N_2
https://tatsu-zine.com/books/software-g11n


◆ 8/7刊『現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング』(翔泳社)

ITエンジニアには、英語を読む機会が頻繁にあります。
中高で英文法を学ぶと「1つの文」は読めるようになります。英文法は基本的に「1つの文」に関するルールだからです。しかし文が集まった「文章」は、また別の特徴を持ち始めます。
本書はITエンジニアがよく読むドキュメントについて、文章全体に注目して解説するとともに、すぐに役立つリーディング・テクニックも紹介しています。
IT英語リーディング
http://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798149493


◆ 9/3刊『英語語源が魔術に変わる世界では』(グローバリゼーションデザイン研究所)

語源を使った英単語学習は効果的だと言われていますが、既存書は語源と単語を羅列したものが多く、無味乾燥な印象を持っていました。そこで、個人的に好きなSFやファンタジーっぽく仕立てられないか……という意識から書いた「語学フィクション」です。
幸運にも、アマゾンKindleストアの「SF・ホラー・ファンタジー」部門で、ベストセラー1位を9/10〜13に獲得しました。
ちなみに10月にはオンデマンド印刷による紙版も出しました。
Gogen_small
https://www.amazon.co.jp/dp/B075CVS58L


◆ 10/16刊『ソフトウェアグローバリゼーション入門:国際化I18Nと地域化L10Nによる多言語対応』(インプレス)

7月に出した達人出版会の『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』のインプレス版です。
ただし内容が増えています。グローバリゼーションを実践している企業数社にインタビューし、1章追加しました。
G11N-imp_small
https://book.impress.co.jp/books/1117101057


以上です。
ご興味があればお読みいただけると幸いです。
6 10月

10/13のJTF翻訳セミナーは「翻訳品質」

先日もお知らせしましたが、10/13(金)のJTF翻訳セミナーでは「翻訳品質」をテーマにします。
申し込み締切は10/10(火)です。
詳細はこちら:
https://www.jtf.jp/east_seminar/index_e.do?fn=search

第1部では、翻訳品質に関する業界動向を私が発表します。
第2部前半では、翻訳者、翻訳会社、発注企業の3者から翻訳品質に関する発表をしてもらいます。
第2部後半では、参加者の皆さまの意見や質問を受けつつ、翻訳品質のさまざまな話題についてディスカッションを実施します。

翻訳者、翻訳会社、発注企業という3者が集まって議論する機会はなかなかありません。
当日は参加者の皆さまとのディスカッション時間も多めに設けてあります。
また自由に発言していただくために、録画もしません(そのためDVD販売もなし)。

取引相手に「こういう点を汲み取って欲しいな〜」と忖度を期待するだけでなく、こういった機会に意見や疑問をぜひ表明してください。



現在JTFでは翻訳祭のボランティアを募集しているようです:
https://www.jtf.jp/festival/pdf/27thvolunteer.pdf (PDFファイル)

ボランティア時間以外は無料でセッションを受講できるといった特典があるようです。
4 10月

JTF翻訳品質委員会の委員長に就任

日本翻訳連盟(JTF)の「翻訳品質委員会」の委員長を私が務めることになりました。
前任の田中千鶴香さんが急逝されたため、それを引き継ぐ形です。とても田中さんのように進められないとは思いますが、精一杯努力したいと思います。

現在、翻訳品質委員会では以下の2つのドキュメントを制作、管理しています。
・日本語標準スタイルガイド
・翻訳品質評価ガイドライン

後者の「翻訳品質評価ガイドライン」は現在制作途中で、翻訳品質委員会の部会である「翻訳品質ガイドライン検討会」で議論しているところです。
昨今の機械翻訳の利用拡大などもあり、品質評価の重要さが認識されつつあります。どう品質評価をすべきかという部分について、JTFという業界団体が関与するのは大事だと考えています。

今後、成果などをウェブサイトで公開します。
ちなみにフェイスブックに翻訳品質委員会のページもあります。



ところで、10/13(金)に開催されるJTF翻訳セミナーに登壇します。
テーマは「それぞれの翻訳品質 〜発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から〜」で、翻訳品質に関する発表やディスカッションをします。
申込締切は3営業日前なので、10/10(火)です。
詳しくはこちら:
https://www.jtf.jp/east_seminar/index_e.do?fn=search
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについては会社のウェブサイトをご覧ください。
Twitterアカウント
著書
現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
『IT英語リーディング』


ソフトウェア・グローバリゼーション入門:I18NとL10Nを理解する
『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』


アプリケーションをつくる英語
紙版
『アプリケーションをつくる英語』

電子版
『アプリケーションをつくる英語』
第4回ブクログ大賞受賞】