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IT翻訳者Blog

主にIT、英語、翻訳の話題を書いています。

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英文の難易度を測る(1)

リーディングの勉強をする場合など、英文の難易度をあらかじめ把握しておきたいときがあります。簡単すぎても難しすぎても、勉強にならないからです。

英文の難易度を測定できるサイトはいくつかあります。英文を入力し、そこで使われている「各単語の難易度」で計算する方法が一般的です。

◆ The Oxford Text Checker
http://oaadonline.oxfordlearnersdictionaries.com/oxford3000/oxford_3000_profiler.html

Oxford Advanced American Dictionary の難易度に基づいて測定できるサイトです。ページを開くと、以下のようなフォームが表示されます。
oxford1

どの単語リストを使うか、ボタンが3つ表示されています。
 ・Oxford 3000: 同辞書が重要と考える3000語
 ・Oxford 2,000 keywords: その3000語のうち、上位2000語
 ・Academic Word List: 英語圏の大学で遭遇するであろう単語の一覧
通常は「Oxford 3000」を選択すればよいのではないかと思います。

説明によると、
 ・Low intermediate(中級の下)レベルのテキストで、Oxford 3000のほぼ100%
 ・High intermediate(中級の上)レベルのテキストで、Oxford 3000の90〜95%
 ・Advanced(上級)レベルのテキストで、Oxford 3000の75〜90%
が含まれるようです。

例えば、適当なテキストを「Enter the text to check: 」テキストエリアに貼り付けてチェックを実行してみます(その下のテキストエリアは、除外する単語)。次のような結果画面が表示されます。
oxford2


赤下線部分に「89%」とあります。つまり、テキスト中の単語の89%はOxford 3000に含まれているということです。ですから難易度は、上級にぎりぎり入る程度と判断できるわけです。

画像の真ん中あたりに「Words not on the list」という部分があります。ここにはOxford 3000リストになかった単語が表示されています。比較的難しめの単語であると推測できるため、読む前にこのリストを見て知らない単語をチェックしておくと、スムーズにリーディングができるでしょう。


次回は別の難易度測定サイトを紹介します。
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スタンフォードの無料オンライン・コース「CS 101」講義開始

以前のブログ記事で紹介した、スタンフォード大学が無料で公開しているオンライン・コースの1つが4/23から始まりました。「CS 101」(コンピューター・サイエンス101)です。当初は2月開始予定だったので、随分と遅れていたようです。ちなみに今でも登録できます。

全コースはこちらのリンクから見られます(どちらも最終的なリンク先は同じ)。
 ・Class Central: http://www.class-central.com/
 ・Coursera: https://www.coursera.org/

以前はコンピューター関連など理工系の授業が多かったようですが、それ以外の分野も追加されるようです。人文科学系なら次のようなコースです。
 ・A History of the World since 1300
 ・Fantasy and Science Fiction: The Human Mind, Our Modern World
 ・Listening to World Music
歴史、文学、音楽とさまざまです。社会科学系では例えばこれらです。
 ・Game Theory
 ・Introduction to Finance


◆ 受講の様子

上記のとおり「CS 101」を始めたので、その様子を書いてみます。

登録してログインすると、左側のメニューに、
 ・Home (ホーム画面)
 ・Lectures (講義一覧)
 ・Exercises (課題一覧)
 ・Discussion Forums (掲示板)
 ・Course Howto (受講方法)
などの項目が表示されます。次の画面は、「Lectures」をクリックしたところです。
1_lectures


CS 101では、講義を受けて課題を提出するのが基本的な流れになるそうです。講義ビデオはこんな具合です。
2_lecture

左側が講義の資料で、右下に映っている人が講師です。中央下の「Toggle」ボタンをクリックすると、講義ビデオの再生を一時停止し、資料を読むこともできます。

講義の途中でビデオの再生が自動的に止まり、練習問題が出ることがあります。気を抜けません。
3_exercise


講義を見終わったら、「Exercise」メニューから課題を解いて提出します。

また、英語の聞き取りに自信がない場合、講師の話している内容をテキストとしてダウンロードできます。
4_subtitle-text


単に講義を録画して公開しているわけではなく、このオンライン・コース専用に作られているので、非常に使いやすくなっています。これが無料だとは信じられません。

また、「Discussion Forums」を覗いてみたところ、「Study Groups」という掲示板がありました。どうやら学生の自主勉強会ができているようです。地域別のグループが多く、中でもアジアからの受講者が目立つという印象です。
5_studygroup

無料かつインターネット経由であるため、世界各国から受講者が集まるのでしょう。

「留学したいけど、授業はどんな感じなんだろう…」と思っている人は、まずこういったオンライン・コースを受けてみるのもいいかもしれません。

以上です。
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Androidアプリ翻訳に使うGoogle Translator Toolkit

先月末にGoogle Translator ToolkitがAndroidのリソースファイルに対応したというニュースがありました。気になったので使ってみると、単にxmlファイルに対応したということのようです。xmlファイルに対応している同様のツールはいくつもあり、Google Translator Toolkitだけができる機能ではありません。ただし一般に、こういったツールをうまく使うと翻訳(ローカリゼーション)が楽になるので、本ツールを例にしてざっと流れを説明してみます。

Google Translator Toolkitというのは、基本的に「翻訳メモリ」と呼ばれるツールです。Wikipediaの解説にあるように、「原文と翻訳文を一対としてデータベース化し、その内容を自動的に繰り返し利用することで翻訳を支援するソフトウェア」のことです。コンピュータが行う機械翻訳とは異なり、人間の翻訳を支援することを目的としています。ただしGoogle Translator Toolkitには機械翻訳を使うオプションも付いています。

要するに、アプリで使っている文字列を対訳としてデータベース(翻訳メモリ)に保存しておくと、将来、アプリをアップデートする際や別のアプリを開発する際に、データベースから対訳を取り出せるようになるのです。翻訳コストを抑えたり、訳文のブレを少なくさせたりといったメリットがあります。

◆ Androidアプリでの使い方

英日翻訳をするという例で説明します。

比較的大きなAndroidアプリを開発する際、文字列リソースは分離しているのが普通だと思います。
1_resource


2_original-xml


これをGoogle Translator Toolkitにアップロードします。Googleのアカウントが必要です。

3_upload


この際、特に気を付けたいのは赤枠の部分です。
デフォルトで「グローバル共有TM」(TM = Translation memory = 翻訳メモリ)とありますが、これを使うと、自分の訳文が世界に公開されることになります。他人に訳文を知られたくない場合、必ず自分のTM(翻訳メモリ)を作成し、そこに対訳を追加するようにしましょう。

アップロードが終わると、次のような編集画面に移動します。

4_edit


左ペインが原文で、右ペインが訳文です。赤い四角の枠の部分が編集フィールドなので、ここに訳文を作成します。訳し終えて「>」ボタンをクリックすると、次の原文に移動できます。
右下の赤丸内に「機械翻訳」とあります。原文は自動で機械翻訳され、ここに表示されます。機械翻訳の訳で問題なければ採用してもよいでしょう。

翻訳していくと、下のような文字が出るかもしれません。
5_globaltm

これが上で説明した「グローバル共有TM」から取得した対訳です。このように公開されるわけです。

自分用のTMを作成して使っている場合、そこにヒットすることがあります。これが翻訳メモリを使うメリットなのです。過去に作成した訳文をデータベースから引っ張って再利用できたわけです。
6_mytm


すべての文の翻訳を終えて保存したら、翻訳済みファイルをダウンロードできます。
7_download


ダウンロードしたファイルを開くと、きちんと翻訳が完了しています。
8_translated


これを再び、Androidのリソースフォルダ(日本語なので「values-ja」などを作成)に入れると、翻訳済みのアプリになるわけです。


参考:
2009年にGoogle Translator Toolkitが出た際に紹介記事を書きました。記事やスクリーンショットはやや古くなっていますが、ツールの考え方自体は変わらないので、興味があればこちらも併せて読んでみてください。

Google Translator Toolkit の使い方: 入門編
http://blog.nishinos.com/archives/763969.html

Google Translator Toolkit の使い方: 中級編(1)翻訳メモリ
http://blog.nishinos.com/archives/902418.html

Google Translator Toolkit の使い方: 中級編(2)グロッサリ
http://blog.nishinos.com/archives/955303.html

以上です。

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筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

IT分野の英語翻訳者でソフトウェア開発者。現在フリーランスです。Androidアプリを開発して世界に向けて販売しています。
週刊英和新聞の朝日ウイークリーで「AppとWebで気軽に英語」を連載しています。
詳しいプロフィールや連絡先はこちらをご覧ください。
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