rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

17 11月

『英語語源が魔術に変わる世界では』の販売サイト

語学フィクション『英語語源が魔術に変わる世界では』は、2017年9月に電子版、10月に紙版を発売しました。おかげさまでアマゾンのKindleストアで部門ベストセラーを獲得するなど、これまで多くの方に読んでいただいています。
同書をご購入いただけるウェブサイトを紹介します。

◆電子版

電子版(Kindle本)はアマゾンのみから販売されています。
Kindle専用機器が無くても、iPhone、Android、またはパソコン用の無料Kindleアプリをインストールすればお読みいただけます。
ご購入はこちらから:
https://www.amazon.co.jp/dp/B075CVS58L/

◆紙版

紙版は書店ウェブサイト上でのみ販売しています。街の書店には並んでいません。
オンデマンド印刷(プリント・オン・デマンド:POD)という方式で、注文があり次第、1冊ずつ印刷および製本し、郵送されます。
以下の書店ウェブサイトからご購入いただけます:

オンデマンド印刷はあまり馴染みがありませんが、取り外し可能なカバーが付属しないという点を除き、一般的な紙の本と変わりません。アマゾンでは「ペーパーバック」とも呼ばれています。

購入に不安を覚える方もいらっしゃるでしょうから、サンプルの写真を掲載します。ちなみにサンプルはアマゾンから購入したもので、他の書店とは(印刷機が違うため)若干異なる部分があるようです。

まず全体の様子です。
pod_1

次に上部の拡大です。
pod_2

表紙を少しめくってみたところです。取り外し可能なカバーはありませんが、表紙の紙には十分な厚みがあります。
pod_3

最後に本文です。一般的な紙の本と違いはありません。
pod_4

以上です。
28 10月

IT分野の英文サンプルを検索できるサイトを作りました

英語を書く際、実在する英文サンプルを参考にしたいときがあります。
しかしウェブ検索だとうまく引っかからなかったり、自分が書いているドキュメント・タイプに合致した表現を検索結果から取捨選択しなければならなかったりします。
こういうときには分野に特化したコーパス(言語資料)があると便利です。

そこで、IT分野で書く機会がありそうなドキュメントの英文コーパスを作ってみました。

IT英文サンプル検索コーパス
http://itenglishsearch.nishinos.com/



英語原文に対して(ほぼ機械翻訳で)日本語訳を付けてあるため、日本語検索キーワードから英文サンプルを見つけることも可能です。
収録したドキュメント・タイプは「UI」、「ユーザー・マニュアル」、「開発者ガイド」の3つです。合計のワード数は20万超(執筆時点)で、今後も増やしていく予定です。
詳しい使い方や注意点は、上記ページのリンク先で説明しています。



ここからは技術的な話です。
上記サイトはGoogle Apps Script(GAS)のHTML Serviceで作っています。データはGoogleスプレッドシートにまとめておき、それに対して検索をかけ、結果をGoogle Sitesに埋め込んで表示するという流れです。
スプレッドシートの中はこんな感じです:



当初はクラウドでサーバーを立ててデータベースを用意しようとも思ったのですが、それほどアクセスが多いわけでもありませんし、やはりスプレッドシート形式だとちょっとした更新作業や内容確認などが楽なので、運用の手間やコスト(Googleのは無料)を考えてGASを使うことにしました。
(ただし動作は若干遅いかもしれない)

Googleスプレッドシートにデータを集めて検索してもらう方法は、例えばIT企業や翻訳会社が自社の「用語」をまとめておき、それを社内外から参照してもらうようなこともできそうです。
Googleアカウントでアクセス制限をかければ、関係者(例:外注契約した翻訳者)のみに使ってもらうことも可能です。スプレッドシートならITに疎い人でも更新作業はできるでしょう。

以上です。
19 10月

最近出した本のまとめ

数か月間で何冊か本を出版しました。ここ2年ほどで書いてきたものが、ちょうどこの時期に重なって出たという感じです。
今後しばらくは出す予定がないため、いったんまとめて時系列で紹介します。


◆ 7/7刊『ソフトウェア・グローバリゼーション入門: I18NとL10Nを理解する』(達人出版会)

ソフトウェアを世界中で使ってもらうにはI18N(インターナショナリゼーション)とL10N(ローカリゼーション)が必須で、2つは合わせて「グローバリゼーション」と呼ばれます。
グローバリゼーション全体を扱っている日本語書籍は少なく、15〜20年前に何点か出されたのが最後です。本書は最新のアジャイル開発の動向も盛り込みながら、基本的な考え方を理解できるようにしてあります。
(電子版のみ)
blog-top_Intro-G11N_2
https://tatsu-zine.com/books/software-g11n


◆ 8/7刊『現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング』(翔泳社)

ITエンジニアには、英語を読む機会が頻繁にあります。
中高で英文法を学ぶと「1つの文」は読めるようになります。英文法は基本的に「1つの文」に関するルールだからです。しかし文が集まった「文章」は、また別の特徴を持ち始めます。
本書はITエンジニアがよく読むドキュメントについて、文章全体に注目して解説するとともに、すぐに役立つリーディング・テクニックも紹介しています。
IT英語リーディング
http://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798149493


◆ 9/3刊『英語語源が魔術に変わる世界では』(グローバリゼーションデザイン研究所)

語源を使った英単語学習は効果的だと言われていますが、既存書は語源と単語を羅列したものが多く、無味乾燥な印象を持っていました。そこで、個人的に好きなSFやファンタジーっぽく仕立てられないか……という意識から書いた「語学フィクション」です。
幸運にも、アマゾンKindleストアの「SF・ホラー・ファンタジー」部門で、ベストセラー1位を9/10〜13に獲得しました。
ちなみに10月にはオンデマンド印刷による紙版も出しました。
Gogen_small
https://www.amazon.co.jp/dp/B075CVS58L


◆ 10/16刊『ソフトウェアグローバリゼーション入門:国際化I18Nと地域化L10Nによる多言語対応』(インプレス)

7月に出した達人出版会の『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』のインプレス版です。
ただし内容が増えています。グローバリゼーションを実践している企業数社にインタビューし、1章追加しました。
G11N-imp_small
https://book.impress.co.jp/books/1117101057


以上です。
ご興味があればお読みいただけると幸いです。
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについては会社のウェブサイトをご覧ください。
著書
ソフトウェアグローバリゼーション入門
インプレス刊
『ソフトウェアグローバリゼーション入門』

達人出版会刊
『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』


現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
『IT英語リーディング』


アプリケーションをつくる英語
紙版
『アプリケーションをつくる英語』

電子版
『アプリケーションをつくる英語』
第4回ブクログ大賞受賞】