rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

3 8月

シンガポールの翻訳業界

先月(7/21)、シンガポールのChee上級国務大臣(日本の副大臣相当)が来日し、日本翻訳連盟(JTF)と(株)翻訳センターを訪問した。私もJTF理事として同席した。

当日の様子は翻訳センターの「お知らせ」ページに掲載されている。

リンク:https://www.honyakuctr.com/news/2017/07/post-1691.php



なぜか最初に私のところに訪問の打診があったのでシンガポール政府との連絡役を務めたのだが、その過程でシンガポールの翻訳業界の状況を聞けた。
翻訳業界と言っても、実際のところはフリーランス翻訳者がほとんどで、翻訳会社は少ないようだ(外資系企業の拠点はある)。
シンガポール政府は直接フリーランスに発注することになるため、安定した品質が確保できないという悩みを抱えているらしい。
そこで日本の業界団体(JTF)が翻訳品質の向上や安定のために何をしているのか知りたいという話だった。

JTFとして関与していることとして、
・国際規格(ISO 17100など)
・ほんやく検定(ISO 17100に基づく翻訳者登録制度における試験の1つ)
といった点を挙げて紹介した。

ただ、やはり実際には各翻訳会社における努力の方がはるかに影響が大きいのではないかと思う。
日本で暮らしていると、翻訳会社が(クライアントと翻訳者との)中間に入って品質保証するのは当然のように思えるが、シンガポールの話を聞くと必ずしもそうでもないようだ。

ちなみにシンガポール政府は2014年からNational Translation Committeeを作って、官民を挙げて翻訳品質の向上に取り組んでいるらしい:
https://www.mci.gov.sg/portfolios/public-comms/what-we-do
19 7月

8/7に『ITエンジニアのための英語リーディング』が発売されます

8/7に私の著書『現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング』が翔泳社から発売されます。

・翔泳社サイト: http://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798149493
・アマゾン: https://www.amazon.co.jp/dp/4798149497/



ITエンジニアが読むであろうドキュメントを11種類に分け、それぞれの特徴を解説しています。
長文を大量に読んで基礎体力を鍛えるというより、すぐに役立つリーディングのテクニックを習得できるような内容になっています。

さらに、英語での情報収集テクニックや、得た知識をライティングやリスニングでも応用する方法も解説しています。
また、読者特典として、各ドキュメントで頻出する英単語や表現をまとめたPDFファイルもダウンロードできます。

アマゾンなどですでに予約できます。お読みいただけると幸いです。
15 7月

JTFジャーナル#290に記事掲載:ユーザーと翻訳評価

JTFジャーナルの最新号(#290)に記事が掲載されています。JTFジャーナルの閲覧は無料ですが、会員登録が必要です。



連載「翻訳品質のランチボックス」の第7回で「ユーザーと翻訳評価」という内容です。
実務翻訳でユーザー(最終読者)の視点を取り込むことは重要だと言われているのですが、簡単ではありませんし、その方法が確立されているわけではありません。

本記事では、試みとして(A)ユーザーによる主観評価、(B)ユーザーによるエラー評価、(C)ユーザビリティー評価という3つの方法に分類して紹介しています。

以上です。
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについては会社のウェブサイトをご覧ください。
Twitterアカウント
著書
ソフトウェア・グローバリゼーション入門:I18NとL10Nを理解する
『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』


アプリケーションをつくる英語
紙版
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電子版
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第4回ブクログ大賞受賞】