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IT翻訳者Blog

主にIT、英語、翻訳の話題を書いています。

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JTF日本語スタイルチェッカーが新しく

開発している「JTF日本語スタイルチェッカー」のバージョンが新しくなりました。

StyleChecker12

<機能>
ユーザーが入力する文字を検索できるようになりました。正規表現が使えます。
JTFのスタイルはチェックせず、ユーザー指定の文字だけを検索するオプションもあります。そのため一般的な検索ツールのようにも使えます。

<デザイン>
テキスト入力フィールドやボタンを大きくして使いやすくしました。
レイアウトや色合いも若干変わっています。

以上です。
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『翻訳研究への招待』12号に論文掲載

日本通訳翻訳学会の論文誌『翻訳研究への招待』12号に論文が掲載されました。

論文のPDFファイルはこちら:

 ソフトウェアUI英語のレジスター分析:目標テクスト生成能力の向上に向けて
 http://honyakukenkyu.sakura.ne.jp/shotai_vol12/03_vol-12_Nishino-Nohara.pdf

かいつまんで言うと、ソフトウェアUIの英語は他分野(新聞やブログ)の英語と比べ、以下のような言語的な特徴があるという内容です:

  • 「can」が多い: ユーザー操作の可不可に関する表現が関係している

  • 「you」や「your」が多い: ユーザーやユーザーの所有物をこれらの言葉で表すため

  • 指示限定詞の「this」が多い(this dialog boxなど): 画面に表示されたものをthisで示すため

  • 文断片が多く、かつ短い: メニューやボタンなどを短い文断片で書くため

  • 状況的な省略が多い(Can't access SD card.の主語省略など): 文脈をユーザーが把握しており、省略しても意味が通じるため

  • 命令が多い: ソフトウェアに対する指示(操作)があるため


こういう特徴を把握しておくと、ソフトウェアUIの翻訳(英訳)やライティングで役立つだろうという結論です。

以上です。
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博士号は何年で取れる?

私も大学院博士課程の3年目に入り、いよいよ博士論文を書く段階になってきました。

同じように博士課程に進んだ知人と会うと、「昨今のニュースのせいで、博士号なんてコピペでも取れるように思われて辛い」といった話題になります。実際には、3年間在籍すれば自動的に取れるようなものではありません。

そこで、標準の修業年限(通常は修士の後に3年間)で博士号を取得できる人はどのくらいいるのだろう?と思って調べてみると、文部科学省の資料が見つかりました。

 「ここまで進んだ大学院教育改革−検証から見える成果と課題−」
 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/10/23/1299723_01.pdf

以下の表はすべてこの資料の14ページ「円滑な博士の学位授与の促進」セクションからの引用です。


【A】まず「標準修業年限内の学位授与率(分野別)」です。

 Degree_1

標準修業年限で博士号を取れた人は、平成20年度の全体合計で「41.4%」のようです。半分にも満たない。
分野によってばらつきがあり、人文系ではなんと「7.4%」です。私も比較的人文系に近いので衝撃…。


【B】続いて「学位授与者(課程博士)のうち標準修業年限からの超過年別割合(20年度)」です。
要するに、博士号を取れた人は何年で取っているかということです。

 Degree_2

左端の「修業年限以内」列の合計が「53.3%」となっています。取れた人は、半分程度が標準年限以内で取っているようです。
これは上記Aの数字と違いますが、Aは中退者なども母数に含めているのでしょうか(そのため率が低い)。


【C】最後に「学位授与率の推移」です。
入学者のうち最終的に取れる人の割合(推計値)のようです。

 Degree_3

合計だけ見ると、7割程度の入学者が最終的に取っているようです。
びっくりするのは、3年度の人文分野でしょうか。驚きの4.7%。20人に1人も取れなかった。確かに、昔はすごい先生でも最終学歴が「博士課程単位取得退学」みたいになっていました。20年度だと40%を超えて10倍近くにまで上がっているのですが、理工系分野と比べるとまだ低いですね。


このように多くの人は何年も苦労して取っているので、背後で「…コピペ…」みたいにつぶやくのは止めてください!

以上です。
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筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

IT分野の英語翻訳者でソフトウェア開発者。社会人学生として東京工業大学の博士課程でヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)とソフトウェア・ローカリゼーションの研究も。
著書に『アプリケーションをつくる英語』(リンクは下の画像)。

詳しいプロフィールや連絡先はこちらをご覧ください。
著書
アプリケーションをつくる英語

紙版
『アプリケーションをつくる英語』

電子版
『アプリケーションをつくる英語』
【ブクログ大賞受賞】
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