rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

4 5月

数百冊をわずかな時間で読書管理サービスに登録

こんな記事があった。

無料の「読書管理サービス」8選
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20412860,00.htm

私は比較的読書が好きなため、本は家にかなりある。しかし忘れっぽいので書店で「この本は前に買ったことがあるような気がするが、別の本だっただろうか……」と考えたり、「メモを付けておきたいけど本に書き込んでも検索できない……」と思うようなケースがたまにある。それでずっと本の管理サービスを使いたかったのだが、何百冊とあると入力だけで数時間どころか数日かかる可能性があるので、できないでいた。
しかし、その間にも本は増え続けるので、始めなきゃならない。上の記事を読み、インターフェイスやユーザー数などから「ブクログ」を使うことにした。

家の本棚には数百冊くらい本がある。いちいち手入力していてはたまらないので、バーコードで登録する機能を使いたい。しかし当然、バーコードリーダーが必要である。5,000円程度なので高いわけではないのだが、「今注文しても早くて届くのは明日か……」と思っていると、ブクログにこんな説明があった。
そこで、今回はパソコンのWebカメラでISBNコード(本のバーコード)をどんどん読み取れる無料ソフトをみつけましたので、ご紹介したいと思います。
<中略>
もうひとつ、チャロぐさんが作成された「ISBN_BarCodeReader」というアプリケーションもありました。
使い方の説明動画もあってとてもわかりやすいです。

▼チャロぐ:Webカメラ(USBカメラ)で本のバーコード読み取り
http://mhsodai.kazelog.jp/chalog/2009/11/webusb-96dd.html


このリンクの「チャロぐ」さんのサイトに行ってみると、このようなビデオがあった。



ものすごいスピードでバーコードを認識できている。
本当にこの速さでできれば、わずかな時間で登録が完了するだろう。騙され半分でソフトをダウンロードし、試してみた。

本当にこの速さで登録できた。
これは衝撃的だった。

ビデオではWebカメラを手で移動させてバーコードを読み込ませているが、私は下の写真のようにカメラを台(の代わりのスピーカー)の上に置き、その下に本をくぐらせるようにしてみた。カメラを固定した方がピントが合いやすいと考えたからである。この辺は好みなので、各自好きなやり方で問題ないだろう。

100503_camera



◆登録手順◆

さて、肝心の登録手順である。私が行なった手順で説明する。
(ちなみに私の環境は Windows XP で、Webカメラが設置済みである)

(1)
上記の「チャロぐ」さんのサイトに行き、以下のように書かれたリンクから zip ファイルを取得する。
ISBN_BarCodeReader.zipをダウンロード 786 KB (805,464 バイト)


(2)
zipファイルを適当な場所(デスクトップなど)に解凍し、出てきたフォルダの「ISBN_BarCodeReader(音あり).bat」をダブルクリックして起動する。「音あり」だと、バーコード認識時に音が出るので、読み取れたかどうか判断しやすい。
100503_folder

アプリケーションにWebカメラの映像が映し出されるはずである。

(3)
Windowsの「メモ帳」アプリケーションを起動する(他のテキストエディタでも可らしい)。

(4)
本のバーコードをWebカメラに読み込ませる。
この際、必ずメモ帳が最前面になければならない。つまり、最後にメモ帳をクリックした状態にしておかなければならない。最前面にないと、ISBNはメモ帳に追加されない。

(5)
カメラがうまくバーコードを認識すると、下の写真のようにメモ帳にISBNが取り込まれる。メモ帳の改行は自動的に入るので、PCの操作はなしで次々にバーコードを認識させられる。
100503_screen


(6)
作業が終わったら、メモ帳に追加されたISBNをコピーし、ブクログの「ISBN登録(バーコード)」画面でペーストすればよい。
100503_registration

この写真にもあるように、「ISBN登録(バーコード)」画面では「カテゴリ」別に一気に100冊まで登録できる。そのため、一緒に読み込ませるのは同一カテゴリの本がよいだろう。例えば私の場合、「IT」カテゴリの本を90冊ほどまとめて読み込ませて登録し、その後「英語/外国語」カテゴリの本を50冊ほど登録した。


完成した私の本棚はこちらである。
結局、数時間で手元にあった360冊を登録した。これは実際のところ、かなり数ではないだろうか?手入力していたらとてもこんなにはできない。あまりにスイスイ進むので、どうでもいいような本まで登録してしまった。このスピードであれば、1日で1000冊くらいは問題なく登録できると思う。

このように入力は非常に楽だったわけだが、一番大変なのは本棚から本を出したり戻したりという作業だった。本が物理的な存在である以上、仕方ないかな。

(あと私に残っている問題は、実家に置きっぱなしの1000冊以上の本をどうするか、という点だ……)

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29 4月

グローバル英語のスタイル(28):名詞節を導く that を省略しない

「動詞/動詞句 + that + 名詞節」(※)という構文がある。この場合、文の構造を明確にするために that を省略しないようにする。

Style Guide の例:
× A check mark next to the table name indicates [the table has been selected].
○ A check mark next to the table name indicates that [the table has been selected].
(参考訳:テーブル名の隣にあるチェック マークは、そのテーブルが選択されていることを示します。)

[ ] 内の部分が名詞節である。that を使うことで文の構造が明確になり、特に非ネイティブにとって読みやすくなったり、機械翻訳の精度が向上したりする。

別の例を引用する。
× Suppose the data is all numeric and it is currently stored in a raw data file.
○ Suppose that the data is all numeric and that it is currently stored in a raw data file.
(参考訳:データはすべて数値であること、および現在そのデータが生データ ファイルに保存されていることを想定します。)

この文では suppose の対象が、2 つある that 以下に書かれている。それぞれの名詞節に that を繰り返すことで、文の構造が明瞭になる。

このような動詞や動詞句には次がある。
assume、be sure、ensure、indicate、make sure、mean、require、specify、suppose、verify


※ 確認になるが、「節」とは S + V 構造を持つもの、「句」とは持たないものを指す。


・本項目は、Style Guide の「6.3」の内容に該当する。
・Style Guide とは『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』を指す。
・背景が濃くなっている部分は引用箇所である。

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27 4月

グローバル英語のスタイル(27):列挙される名詞句のそれぞれに冠詞を付加することを検討する

複数の名詞句が列挙されているとき、定冠詞が必要なものと不定冠詞が必要なものが混在していれば、それぞれに冠詞を付けるようにする。
Style Guide の例:
× The base dictionary, user-defined dictionary, and document-specific dictionary can all be used by the spell-checking software.
The base dictionary, a user-defined dictionary, and a document-specific dictionary can all be used by the spell-checking software.
(参考訳:基本辞書、ユーザー定義の辞書、およびドキュメント固有の辞書は、すべてスペルチェック ソフトで使用できます。)

ここでは「base dictionary」のみが、(例えばスペルチェック ソフトに付属していて)何を指しているか読者にとって明白であるため、the を使用している。その他は a となる。

また、次のようなケースでも Style Guide はそれぞれに冠詞を負荷することを推奨している。
× If you choose to create an applet, application, console application, or servlet, you can set the following options.
○ If you choose to create an applet, an application, a console application, or aservlet, you can set the following options.
(参考訳:アプレット、アプリケーション、コンソール アプリケーション、またはサーブレットを作成する場合、次のオプションを設定できます。)

母音で始まる不定冠詞は「an」、子音で始まる不定冠詞は「a」である。列挙される名詞句にこの両者が混在する場合、各名詞句に不定冠詞を加えるこということである。



・本項目は、Style Guide の「6.2」の内容に該当する。
・Style Guide とは『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』を指す。
・背景が濃くなっている部分は引用箇所である。

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