rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

3 3月

グローバル英語のスタイル(0):はじめに

iPhone の App Store、Android の Android Market といったアプリケーションの世界的な流通プラットフォームが出現している現在、巨大な企業のみならず、小規模企業や個人でもアプリケーションを世界に配布できるようになった。
しかし、世界の人に販売するには言語の壁を乗り越えなければならない。その中でも英語は、公用語としている人口が世界最多である上に、外国語として学習している人も多い。そのため、まずは英語版を作成することの優先順位が高くなる。
英語版を作るには当然英語ができなければならない。しかし必要となるのは主にライティングの力である。話したり聴いたりできれば有利であることは間違いないが、ライティングの力を重点的に高めることで比較的短期間のうちに世界のマーケットに進出できるようになるだろう。

本ブログでは、グローバルな場面で通用する英語の書き方について、定評あるスタイル ガイドを参考にして取り上げていきたい。
参考にするのは、John Kohl 著の『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』(以下、Style Guide)である。これは主にテクニカル ライターに向けで、英語を母国語としない読者にとって読みやすく翻訳しやすい英語を書くためのスタイル ガイドである。ただし、Style Guide は基本的に英語ネイティブのライター向けであるため、ある程度の英語が書けることが前提となっている。
この Style Guide の項目の中から重要だと思われるものを選択し、内容を簡単に紹介しつつ、私自身の解説を加える。
(選択の基準を厳密に定めているわけではないが、Style Guide の各項目に「Priority」が付けられている場合、概ね「medium」以上のものを選ぶことにする。)

上記の通り、英語のライティングといっても、明瞭な意思伝達を主目的としたテクニカル ライティング的な側面が強い。一部のマーケティング文書のように、言語そのものの美しさが重視される(要するに詩的あるいは文学的な)ライティングは対象外となっているため、ご注意いただきたい。


The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global MarketThe Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market
著者:John R. Kohl
販売元:Sas Inst
発売日:2007-10-26
クチコミを見る
25 2月

意外と同情を集めているトヨタ社長の涙

ここしばらくの間、アメリカのニュースのトップはハイチかオリンピックかトヨタでした。いよいよトヨタの社長が下院公聴会に呼ばれ、一体どうなることかと思っていました。
議会での証言後に地元ディーラーとの会合に出席して、涙を流したそうです。

Toyoda's tears
http://www.youtube.com/watch?v=OItBnWHjlFM
ロイターのビデオ(YouTube)

マスメディアのニュースばかり見ていると気がつきませんが、意外にトヨタ擁護の声はネット上に多いようですね。このロイターのコメントを見ると、トヨタ批判はそれほどなく、比較的好意的なものばかりです。
流暢な英語でスピーチして冷静な顔をしているより、巨大企業トップの人間的な側面の方が同情を引くのでしょうか。

また、CNN のコメントを見ても、トヨタを買い続けるというコメントが多いです。
むしろフォードや GM に対する批判が多い。

Analysis: How did Toyoda do?
http://www.cnn.com/2010/BUSINESS/02/25/toyota.congress.react/index.html

Toyoda in Washington: A clash of cultures?
http://www.cnn.com/2010/BUSINESS/02/24/money.toyoda.culture.clash/index.html

少なくともこういったコメントを見ると、トヨタに対する信頼は崩れていないようです。
選挙を控えている下院議員の「政治的パフォーマンス」みたいに捉えている人も多いんでしょうね。
23 2月

英作文に使える英辞郎の「整列・頻度集計」機能

今月の頭頃からか、英辞郎 on the Web に「整列・頻度集計」の機能が登場したようです。

整列」は、検索対象の英単語を中心にして、ヒットした文を整列させます。
頻度集計」は、検索対象の英単語を中心にして、近接する英単語の出現頻度を表示します。

口で説明してもちょっと分かりづらいので、リンク先の写真を見てください。
どちらも、検索対象の英単語の前後関係を調べるのに便利な機能ということになります。

リンク先の説明にも書いてありますが、これは英作文をする場合に役に立ちます。ある動詞でどの前置詞を使えばいいのか迷うようなケースです。
例えば independent という単語の後には、of を使うのか from を使うのか、あるいはどちらでもいいのか・・・といった場面で使えます。

実は私も英文書くときはこの手の機能を備えたツールを使っています。
まず自分で対象分野(例えば IT)の英文を収集して自家製の「コーパス」を作ります。そして、コーパスに対して検索をかけ、英文が当該分野で自然であるかどうかなどを確かめています。
興味のある方は、「創ろう! マイ・データベース」あたりを参考にするとよいでしょう。

自分で英文を収集してコーパスまで作るのは手間がかかるので、英辞郎のサービスは手軽だと思います(ただ英文の質に若干の不安はありますが・・・)。
まだベータ版らしいですが、便利なのでぜひ残しておいて欲しいです。
★最新著書★
アプリ翻訳実践入門 『アプリ翻訳実践入門』
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについてはこちらをご覧ください。
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著書
ソフトウェアグローバリゼーション入門
インプレス刊
『ソフトウェアグローバリゼーション入門』

達人出版会刊
『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』


英語語源が魔術に変わる世界では
『英語語源が魔術に変わる世界では』


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