rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

25 3月

Google Apps Marketplace 解説動画のメモ(1)

Google Apps Marketplace がどのようなものか理解するには、やはり動画が分かりやすいです。
Marketplace の発表が行なわれた「Campfire One」というイベントの動画が YouTube に掲載されています。

全 6 話の一覧はこちらです。

Campfire One: Google Apps Marketplace
http://www.youtube.com/view_play_list?p=0C2E1DEFBC90E546

キャプションが付いているので英語の字幕が表示されます。英語の勉強にはもってこいです。

しかし全部で 1 時間くらいあるので、なかなか全部見るのは大変そうです。
そこで、私が聞いてざっと取ったメモを載せておきます。メモなので細かいことまでは書いてありません。
また時間は大体です。

今回はパート 1 です。




00:00
Google 副社長 Vic Gundotra 氏のあいさつ。

00:45
Google Apps の説明。Gmail やカレンダーなどの集合。

01:12
Google Apps のユーザー数は 2,500 万以上、採用企業は 200 万以上。

01:45
Gmail が出た 5 年前から、ビジネスはクラウドでやるべきだと考えてきた。

02:00
CRM やドキュメントなどのソフトウェアはクラウドで利用できる。

02:25
しかし、複数のベンダーが提供すると問題が発生する。
複数のアプリケーションにログインしたり、データが別々に保存されてしまったりする。

03:00
この問題に対する答えとして、Google Apps Marketplace を公開する。
Google Apps に統合できるアプリケーションを見つけてインストールするのに最適の方法である。
シングルサインオン、データの共有、使い慣れたナビゲーションといった特長。

03:50
開発者にとってもメリットがある。
開発したアプリケーションを、Google Apps に統合して販売できる。

04:15
技術的な詳細に踏み込む前に、大まかなステップを説明する。
(1)アプリケーションを開発する
ただし、Google App Engine を使う必要はない。自社のインフラストラクチャでもよい。

04:50
(2)アプリケーションを統合する
統合ポイントはいくつかある。シングルサインオン、データ共有、その他 API。

05:09
(3)アプリケーションを販売する
200 万社、2,500 万ユーザーにリーチできる。

05:21
では、Google が何を要求するか。初期費用 100 ドル、売上の 20%。

05:55
Marketplace 発足時にすでに 50 社以上のパートナー企業がいる。

06:22
David Glazer 氏に代わる。
どのように開発して Marketplace に出すか、これから数分わたって解説する。

06:50
前述のように 3 ステップである。アプリケーションを開発し、Apps に統合し、最後に販売する。

07:25
まず、統合の方法から説明する。
Google Apps には現在、多数の統合ポイント(API)があり、開発したアプリケーションを Apps に統合できる。

07:47
アプリケーションが何をするか、どの統合ポイントを使うのかについてはマニフェスト ファイルに記述する。

08:03
Apps の管理者はコントロール パネルを使って管理している。同じインターフェイスで使えるよう、ここに追加する。

08:37
実行するのは簡単で、マニフェストにアプリケーション名、接続ポイントのページを記述する。これにより、コントロール パネルで一元管理できる。

08:57
別の統合ポイントとして、ユニバーサル ナビゲーションがある。これは Apps 画面の左上にあり、追加したアプリケーションをここに表示できる。

09:36
これを行なうには、マニフェストに表示させたい文字、移動先の URL を記入する。
移動する際、ユーザーは再度認証情報を入力する必要がない。

<ここでビデオ 1 終了>

続きは次回に。

24 3月

グローバル英語のスタイル(15):見慣れない構文は使わない

次に挙げる構文は、英語の非ネイティブは見慣れていないことが多く、機械翻訳でも問題が発生することがある。言い換える方法はいくつもある。

(1)受動態の get
受動態では「be 動詞 + 過去分詞」が通常であるが、be 動詞の代わりに get が使われることがある。
通常通り be 動詞を使うべきである。

(2)使役動詞の have と get
人や物が何かをする原因を作る使役動詞として have や get を使うことがあるが、言い換えた方がよい。
have は「have + 過去分詞」、「have + 動詞原形」、get は「get + 過去分詞」、「get + 不定詞」という形で使われる。
以下は Style Guide の例である。

・Have + 動詞原形

 × Have the sponser send a copy of the document to each member of the Project Team.
 ○ Ask the sponser to send a copy of the document to each member of the Project Team.
(参考訳:プロジェクト チームの各メンバーにドキュメントのコピーを 1 部送るよう、スポンサーに依頼してください。)

後者の方が動作の中身が明瞭である。

・Get + 過去分詞

 × In order to get these statistics printed in the log, the PRINTALL option must be in effect.
 ○ In order to print these statistics in the log, you must specify the PRINTALL option.
(参考訳:ログにある統計を印刷するには、PRINTALL オプションを指定しなければなりません。)


(3)理由を説明する in that
できるだけ because を使って理由を説明するようにする。

(4)Need not
「必ずしも必要でない」という意味で使う場合、「do not need to」を使う方が誤解がなくなる。

(5)倒置
英語では通常、動詞より主語が先に来るが、これが逆にする使い方を倒置と呼ぶ。
倒置することで、ある語を強調できるため、場合によっては有効であるが、可能であれば避けた方がよい。次は Style Guide の例である。

 × Only when stored in an integer variable is the value truncated.
 ○ The value is truncated only when it is stored in an integer variable.




・Style Guide とは『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』を指す。
・本項目は、Style Guide の「3.10」の内容に該当する。


The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global MarketThe Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market
著者:John R. Kohl
販売元:Sas Inst
発売日:2007-10-26
クチコミを見る

24 3月

Google Apps Marketplace で販売するには

3/9 に Google Apps Marketplace が公開されました。
Google の SaaS である Google Apps に追加できるアプリケーションを、第三者が開発して販売できるマーケットです。(ただ販売されているアプリケーションの数はまだ多いというわけではなく、420 ほどです。)

以下のような点が特徴です。
 ・ユーザーは Google Apps からシングル サインオンでアプリケーションを利用できる。
 ・Google Apps とのデータ連携が可能。
 ・Google Apps を導入している企業や学校は 200 万以上、ユーザーは 2,500 万人以上いる。
 ・提供者は Google App Engine を使う必要はない。自社サーバでも別のクラウド サービスでもよい。
 ・費用として 100 ドルの登録料(初回のみ)と売上の 20% が必要。

企業向けであるため比較的課金しやすいようです。さらに既存のアプリケーションを見るとユーザー 1 人あたりの月額料金で取るケースも多く、一般ユーザー向けが大部分の Android Market あたりよりも収益化が容易であるように思えます。

Google Apps Marketplace での販売方法の解説はこちらにあります(英語)。
英語を読むのが面倒な方に簡単に流れを説明すると次のようになります。

 1. 20% の費用がかかることを理解した上で、ベンダー登録する。
 2. 提供する Web アプリケーションに、OpenID ベースのシングル サインオン機能を追加する。
 3. Marketplace で製品リスティングを作成し、Google に申請する。このとき 100 ドルの初回登録料がかかる。
 4. Google が可と判定すると、Marketplace に公開される。

20% の費用がかかるのは、インストール可能な(installable)アプリケーションのみです。すなわち、Marketplace のアプリケーション ページに表示される「Add it now」というボタンを押して Google Apps にインストールされる場合です。インストール可能の指定をしないこともできますが、指定しないと Google Apps 上にリンクが統合されないようです。
ただし、現時点で Marketplace Billing API(課金 API)が未リリースのため、しばらく 20% の費用は発生しないとのことです。

上記の通り、技術的な面では OpenID が実装が必須です。そのシングル サインオン機能のドキュメントはこちらです。
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筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについてはこちらをご覧ください。
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