rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

24 10月

『ドクター・ヴァンスの英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法』 ウィリアム・ヴァンス

普段は翻訳ばかりしていて話すことがないので、英語でのスピーチやミーティングはあまり得意ではありません……。
ところが現在、大学院の PBL(プロジェクトベースの学習方法)グループでベトナムの大学院生たちと共同でソフトウェアを開発しているため、ビデオ会議で英語を話す必要があります。
そこでミーティング英語と銘打たれた本を買い、特有のフレーズをいくつか暗記しました。
それはそれで役に立つのですが、なかなか応用が利きません。
費用対効果というか、暗記量に対する応用場面が少なすぎます。

何か良い本はないかと探していたら、この本を見つけました。
具体的なフレーズを覚えさせるのではなく、タイトルにもあるように「思考法」を解説しています。

(1)英語の情報パッケージ
(2)潜在意識のテンプレート
(3)滑らかなサウンドストリーム
(4)成功を左右する雑談
(5)メロディーとそこに隠された意味
(6)標識となる言語の威力
(7)メッセージデザイン

たとえば(1)の場合、英語では思考の最小単位は「文節」であり、文節で区切って情報をパッケージ化するとよい。
(2)の場合、ネイティブスピーカーの思考テンプレートは「実行者 → アクション → 目標」となっているため、それを使うと理解されやすい。
などという具合に、7 つの思考法について解説しています。

私はあまり英語学習の本を買わないので比較できませんが、これは非常に良いと思いました。
目から鱗の優れた一冊で、特に例文暗記でうんざりしている人には良いかもしれない。
あと、(私もそうですが)TOEIC の点数は高いのに、あまりしゃべれない人にもお勧めです。


ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法
著者:ウィリアム A. ヴァンス
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-02-16
おすすめ度:4.5
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10 10月

ロケール別に Android アプリの表示・機能を変更

追記:この記事では、どのstrings.xmlが読み込まれるかでロケールを判別していますが、JavaのLocaleを使って取得できますし、そちらの方が標準的かと思います。(2010/11/21)
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先日仕事の一環で Android アプリケーションを作成し、日本語から英語にローカライズしました。
本日(09/10/10)段階ではまだリリースしていないので、残念ながら詳しい機能は書けません。

今回は、日本語、英語(一般)、英語(アメリカ)の 3 つのロケールで表示機能が変わるようにプログラムしました。
ロケール設定自体は Android 端末本体が記憶していて、アプリケーションの実行時にそれを読み込み、表示と機能を切り換えるという仕組みです。

[これ以下の話は、記事「アプリを国際化してAndroid Marketから世界へ発信」程度の予備知識を前提にしています]

具体的にはそれぞれのロケールについて、文字列を格納しておく XML(strings.xml)にそのロケールを表す文字を入れておきます。
今回私は「en」、「en-rUS」、「ja」などとしたのですが、(if 文や switch 文などで)区別が付けばいいだけなので、別の文字でも数字でも大丈夫かと思います。
Eclipse を使った場合のフォルダ構成と、キー・値は以下のような感じです。

Android_Localize_01


このように strings.xml にロケールを示す文字を入れておき、onCreate() 実行時にその文字を読み込むようにします。
それを適当な変数に格納します。

Android_Localize_02


これで、Android 携帯端末本体に設定したロケールを読み込み、アプリケーションで指定できます。
これが便利なのは、表示だけではなく機能までロケールごとに変更できる点です。
例えば if 文で変数の中身が "ja" だったら、「メートル」や「キログラム」で計算し、"us" だったら「インチ」や「ポンド」で計算するといったことができます。
今回私は strings.xml に入れましたが、もうちょっとスマートな方法があるかもしれません。


この程度の方法なら誰でも考え付くだろうと思っていたら、Android Market にわざわざロケール別のアプリを出している人がいました。
あまりに単純なのでわざわざブログ記事にするものどうかと思いましたが、せっかくなのでメモ程度に残すことにしました。
27 9月

Life(1936〜1972 年)

昔アメリカに「Life」という写真雑誌があった。
1936 〜 1972 年までは週刊で発行されていて、その後月刊になったようだ。

最近 Google Books でその週刊の分について提供を始めたらしい。
http://books.google.com/books

「Japan」や「Tokyo」などで検索してみたが、やはりこの時期は戦争に関する話題が多い。
死体や生首の写真が普通に掲載されていたのには驚いた。


あと、当時の広告も載っている。
昔の生活や文化が見えて面白い。
例えば、日系二世に関する記事(1940 年 11 月 14 日号)を読んでいたら、こんな広告(写真)があった。

kreml

(Life 1940 年 10 月 14 号の 89 ページ。http://books.google.com/books?id=LEoEAAAAMBAJ

HOW DO YOU LOOK TO THE PRETTY CASHIER?
(君はあのかわいいレジの女の子にどう映ってる?)

右上の男は、洗いざらし(WASHOUT)で髪がボサボサで、NO SALE(全然ダメ)!
その下の男は頭頂が老けて(OLD TOP)いて、NO SALE!
その左の男は油塗りすぎのテカテカ(SLICKER)で、NO SALE!
左下の男は Kreml を使っているので、★★★★で最高の男(HEAD MAN)!


1940 年といえば真珠湾の 1 年前で、すでに世界各地で戦争をやっているわけですが、普通の人の生活なんてこんなもんだったんでしょう。
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについては会社のウェブサイトをご覧ください。
Twitterアカウント
著書
アプリケーションをつくる英語
紙版
『アプリケーションをつくる英語』

電子版
『アプリケーションをつくる英語』
【第4回ブクログ大賞受賞】