「他動詞」とは、目的語を取る動詞である。「He played the piano.」では、動詞 played の後に目的語である the piano が来ている。
「自動詞」とは、目的語を取らない動詞である。「He slept well.」では、動詞の目的語はない。

同じ動詞でも、他動詞か自動詞かで意味が異なることがある。例えば run は自動詞として使うと「走る」だが、他動詞として使うと「経営する」という意味になる。

『Global English Style Guide』では他動詞を自動詞として使ってしまう例として、次を挙げている。
× If the wrong video driver has been installed, your program might display strangely.
○ If the wrong video driver has been installed, your program might be displayed strangely.
要するに、display は他動詞であり、自動詞として使えないということである。

このように、動詞を使う際は他動詞か自動詞かに注意して使う必要があるが、時代の変化とともに許容されつつある場合もある。Style Guide の例文を引用する。
○ The statement are executed immediately after the software has fully initialized.(自動詞的)
initialize は従来他動詞であったため「has been fully initialized」(初期化された)という用法が通常であった。しかし現在、ソフトウェア分野では自動詞としても使われている。



・Style Guide とは『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』を指す。
・本項目は、Style Guide の「2.5」の内容に該当する。


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著者:John R. Kohl
販売元:Sas Inst
発売日:2007-10-26
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