文は動詞を使って組み立てるが、ネイティブや非ネイティブを問わず、読みにくい構文がある。

A. Has または have + 過去分詞 + 名詞句
has や have の直後に過去分詞形がある場合、通常それは「動詞」である。しかし過去分詞形が「形容詞」の場合もある。
Style Guide の例:
× Each column has assigned attributes such as name, type, and length.

読者は「has assigned」が動詞であるのか、または「has」だけが動詞で「assigned」が形容詞なのか、すぐに判断できない。
前者の場合は「column が属性を割り当てた」と解釈でき、後者の場合は「column は割り当てられた属性を持っている」と解釈できる。よく読めば後者の解釈が正しいことは分かるのだが、読者に不要な負担がかかるし、機械翻訳では正確に解釈できない。
次のような文が望ましいと Style Guide は書いている。
○ Attributes such as name, type, and length are assigned to each column.
○ Each column has attributes such as name, type, and length.
(参考訳:各カラムには名前、種類、および長さなどの属性が割り当てられている。)

どちらも「have + 過去分詞」を避けて解釈の曖昧さを取り除いている。

B. Has または have + 名詞句 + 過去分詞
上記の「Has または have + 過去分詞 + 名詞句」と違って誤読を招くことは少ないが、文が複雑になるので避けたほうがよい。
Style Guide の例:
× The software already has the printing functions built in.
○ The printing function are already included in the software.
(参考訳:そのソフトウェアにはすでに印刷機能が組み込まれている。)


C. Must be、must have、must have been
助動詞 must は「義務」(〜しなければならない)を表すことが多いが、「肯定的な推量」(〜に違いない)を表すこともある。そのため、解釈の曖昧さが生じないような工夫が必要となる。



・Style Guide とは『The Global English Style Guide: Writing Clear, Translatable Documentation for a Global Market』を指す。
・本項目は、Style Guide の「3.11」の内容に該当する。


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