Facebook がプライバシー問題で袋叩きにされている。

このプライバシー問題とは、最近 Facebook が加えた変更から発生している。例えば次のような点である。

 ・プロフィール情報がデフォルトで公開されるように規約が変更された
 ・非公開にもできるが、設定が煩雑(「友達まで」「友達の友達まで」など)
 ・プロフィール情報が第三者に勝手に送られる(即時パーソナライゼーション)

Facebook はこれによって他人とのつながり(connect)が簡単にできるようになって便利だと言っている。しかし、批判は高まるばかりで、メディアだけではなく米上院議員が Facebook の社長に書簡送るという事態にまで発展している。


ここで急に注目を浴びているのが Facebook の代わりになるサービスである。

Diaspora
ニューヨークタイムズWired は「Diaspora」を紹介している。これはニューヨーク大学の学生が始めたオープンソースのプロジェクトである。ただしまだ開発中で、利用はできない。
特徴としては、中央のサーバで情報を管理するのではなく、分散型のノードで情報を管理する。各人(各社)のサーバにソフトウェアをインストールしてノードとし、そこで自分の情報を管理できる。




OneSocialWeb
この Diaspora 以外では、上記 Wired や TechCrunch が「OneSocialWeb」というプロジェクトを取り上げている。
こちらもオープンソースで分散型という特徴がある。ビデオを見ると、異なるサイトのユーザー同士を友達としてつなげられるようだ。ベータ版のコードはダウンロードできる。




Appleseed
Wired がもうひとつ取り上げているのが「Appleseed」である。
こちらも同様にオープンソースで分散型で、Appleseed をインストールしたサイト同士で友達関係を作ることができる。コードはできており、ベータ版がダウンロードできる。


いずれのプロジェクトも、データをどこかの中央サーバで管理するのではなく、各人(または各社)のサーバに分散させて管理するところに特徴がある。これによって、ある一社に個人情報を握られるという問題を回避できる。
また、Facebook が批判されているプライバシーにも気を配っている。