注意:これは2011年の記事です。時間が経つと内容が古くなっている可能性があります。


知り合いが会社を始めたので、社員 4 〜 5 人程度の小規模ビジネスで使えそうなクラウドのファイルサーバーをしばらく一緒に試してみました。以前の記事で紹介しましたが、egnyte というサービスです。


◆ 機能

これを選んだ理由は、知り合いが求めていたファイルサーバー機能の要件 2 つに合致したからです。
 ・社内のファイル共有ができる
 ・FTP によるアクセスができる

ファイル共有は大抵のサービスが提供しているのですが、FTP アクセスを提供しているクラウドサービスは多くありません。
最近は FTP を使う人はそれほど多くないのかもしれませんが、知り合いのお客さんが使っているということだったので要件となりました。実際に FileZilla という FTP クライアントを使ってみましたが、問題なくアクセスできました。

また、要件ではありませんでしたが、利便性のために次の点も考慮しました。
 ・ローカルのドライブのように使える
 ・ローカルファイルの自動バックアップ機能がある

前者は要するに、デスクトップ上にフォルダアイコンが表示されてドラッグ&ドロップで操作できるか、ということです。WebDAV を使っているので完全にローカルフォルダと同じというわけではありませんが、まあ、それほど違和感なく使えます。
後者の自動バックアップ機能は、どうも egnyte の大きなセールスポイントのようです(まだ試していませんが)。手動でバックアップする機能もありますが、Personal Local Cloud を使うと PC 内のデータとクラウド上のデータとを自動的に同期します。基本的にローカルで作業し、それをクラウドにコピーします。PC が壊れた場合などはバックアップしてあるデータをクラウドから取得できるようです。

小規模ビジネスで使うファイルサーバーとしては、このくらいの機能があれば十分でしょう。
気付いた問題点としては、日本語未対応な部分がある点でしょうか。例えば自動送信メール用に日本語を入れると、文字化けしてしまうことがあります。


◆ 価格

価格表はこちらにあります。
1 TB で月 45 ドル程度なので、他と比べて安いわけではありません。今回は FTP アクセスが要件だったので egnyte にしましたが、これが不要であれば NomadeskBox も検討した方がよいかと思います。実際のところ、自動バックアップを何人かで使うと 1 TB では足りないかもしれません。


機能的な要件を満たし、価格もこの程度であれば、まあ悪くないのではないかというのが感想です。
システム管理者を雇ったりサーバーを自社に置いたりする余裕がないスタートアップであれば、こういったクラウドのファイルサーバーを検討してもよいかと思います。