5/23に「JTF日本語スタイルチェッカー 」が公開されました。現在ベータ版です。

これは「JTF日本語標準スタイルガイド(翻訳用)」に記されたスタイルに準拠しているかどうかをチェックするツールです。
ただし、機械的なチェックであるため、チェックできない項目もあります。例えば見出しについては、「本文が敬体であっても、見出しには常体や体言止めを使います。」というルールがあります。本ツールではどれが見出しかという判断をしないため、こういった項目はチェックできません。
(実は私は今年から標準スタイルガイド検討委員会の委員を務めており、本ツールのスクリプト部分は私が書きました。)


ページを開くとこのような画面が表示されます。


上から、チェック対象の日本語テキストを入れるフィールド、「オプション」ボタン、「実行」ボタンと「リセット」ボタンというシンプルな造りです。

オプションにある2つの選択肢は、一見何のことか分からないかもしれません。これは、例えば「このiPhoneアプリをダウンロード」というテキストがあった場合、「の」と「i」の間、「e」と「ア」の間の半角スペースの有無を確認するかどうかというオプションです。
具体的には、「半角スペースがないことを確認」を選択すると、「この_iPhone_アプリ」(アンダーバーを半角スペースとする)はエラーとしてチェックに引っかかります。逆に、「半角スペースがあることを確認」を選択すると、「このiPhoneアプリ」がエラーとしてチェックに引っかかります。細かい話ですが、IT翻訳業界ではこれを比較的厳密に区別しています。
JTFでは半角スペース「なし」を推奨しているものの、「あり」を採用しているスタイルガイドも現状では多いため、オプションとしてあります。


さて、適当なサンプルのテキストを使って実行してみます。このテキストでは半角スペース「あり」のスタイルを採用しているようなので、オプションも「半角スペースがあることを確認」としておきます。


合計36件見つかりました。
例えば1行目は、「プラットフォーム」ではなく「プラットホーム」と表記すべきという内容です。6行目は「セキュリティ」ではなく「セキュリティー」の音引きすべきというメッセージです。7行目は、コロンを使用するなら半角ではなく全角でという指摘です。


前述のように、本ツールは機械的なチェックしかできないため、JTF日本語標準スタイルガイドのすべてを確認することはできません。活用できる場面でお使いください。また現在ベータ期間中であるため、不具合などがありましたら、ページに記載の連絡先にご連絡いただけると幸いです。

本ツールは簡単なチェックしかできませんが、今後、JTFスタイルのチェックが可能でさらに高機能なソフトウェアも登場するようです。

以上です。