Slatorの記事で、アメリカの翻訳通訳関連企業の統計データが紹介されている。

 US Language Industry Booms, Doubles Headcount Within 7 Years
 https://slator.com/industry-news/us-language-industry-booms-doubles-headcount-within-7-years/

従業者数、企業数、平均賃金などが分かりやすいグラフになっているので、読みやすい。翻訳業界の人であれば興味を抱きそうな情報ばかりだ。

なかでも特に印象深かったのは、規模(従業員数)である。グラフを引用する。


(引用元: https://slator.com/industry-news/us-language-industry-booms-doubles-headcount-within-7-years/ 2017-05-25時点)

2,494社ある翻訳通訳関連企業のうち、1,943社が従業員が1〜4人らしい。実に8割近い。
個人が法人化しているようなケースが多いのだろう(私の会社も同じだが……)。
もし翻訳業界で「平均」を調べた場合、こういった小規模企業の実体が強く影響しそうだ。

ヨーロッパの翻訳業界調査によると、企業規模が小さいほど機械翻訳などテクノロジーの導入率が低いらしい。
同じ翻訳会社と言っても、小規模企業と大企業とでは、やっている仕事の内容に違いがある。
「平均的な翻訳会社像」というのは想定しない方がよいのかもしれない。