Udacityが「Localization Essentials」という無料講座を開始した(2017年5月)。
UdacityはCourseraやedxなどと同じくMOOCであるが、Googleなどの企業が関わっていて実践的な講座が多いことが特徴だ。
講座へのリンク:

 Localization Essentials
 https://www.udacity.com/course/localization-essentials--ud610

 


ローカリゼーション(L10N)はソフトウェア開発で、かやの外に置かれがちだ。L10Nは翻訳の比重が大きく、翻訳会社に外注されることが多い。そのため開発者が興味を持つ機会が限られてしまう。そのようなL10NがUdacityで扱われることは、L10N関係者にとっては意義深い。

講座の全レッスンを聴講してみたが、確かに基礎は押さえられていたと思う。すでにソフトウェアL10Nに携わっている人にとっては、知識を整理するのにちょうどよい内容ではないか。Google社内のL10Nフローや担当者インタビューも入っている。
ただ、まったくL10Nに関わったことがない人だと、付いていくのは少々厳しいという印象を受けた。紹介されているプロセスが複雑で、ツールの種類も多い。

各レッスンの内容は以下の通りである:

・レッスン1:Key Concepts
L10N業界の現状、L10Nの歴史、GoogleにおけるL10Nなど

・レッスン2:Content Types
L10Nの対象となるコンテンツ種類とその特徴
マーケティング資料、オンライン・ヘルプ、字幕/吹き替え、ユーザー・インターフェイス、SEO/SEM

・レッスン3:Profiles and Skills
Google社内におけるL10Nのフローや担当者
Google社内担当者のインタビュー

・レッスン4:Processes
4段階のプロセス
製品準備(I18Nなど)、L10Nプロジェクト準備、プロジェクト実施、品質保証

・レッスン5:Tools
L10Nで使うツール
プロジェクト管理ツール、TM、用語、QAツール
Google Translator Toolkit(GTT)のデモ
(※ 私が聴講したときはデモ用ファイルがダウンロードできなかった)


前述のように、すでにL10N業界にいる人は知識を整理するのにちょうどよい内容だと思う。無料でもあるし、試してみてはどうだろうか。