rnishino

IT翻訳者Blog

翻訳、英語、ローカリゼーション、インターナショナリゼーションなどについて書いています。

英語

22 1月

オックスフォード英英辞典のコンピューター用語一覧

オックスフォード英英辞典(OALD)にはさまざまな分野の語彙リストが掲載されており、その中にコンピューターに関連する英語のリストもある。

 Computers
 https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/topic/computers

OALD_list_computers

図を見ると、単語一覧の右側に「C2」や「B1」といった記号がある。これはCEFR(Common European Framework of Reference)の難易度である。AからCの順に難しくなり、詳細は以下のように説明されている。

・A1 and A2 indicate elementary and pre-intermediate levels of ability.
・B1and B2 indicate lower- and upper-intermediate levels.
・C1 indicates advanced level.
・C2 indicates complete proficiency in the language.

https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/about/wordlists/cefr


また青いスピーカーでイギリス英語、赤いスピーカーでアメリカ英語の発音が再生される。

さらに「Filters」ボタンを使うと、以下のようなフィルターがかけられる。

OALD_list_computers_filters

CEFRで選択できるのはもちろん、下位トピック(Subtopic)で絞り込むことも可能だ。コンピューターの場合は以下の下位トピックがある。

・Computer hardware
・Computer problems
・Computer programming
・Computer software
・Using a computer

一般的な英語の辞書なのであまり専門的な単語は掲載されていないが、学習や知識確認に役立ちそうである。

(私の会社で「プログラミング必須英単語600+」を提供しており、プログラミング英語であればこちらも参考にしていただきたい。)


【追記】
Googleの開発者向け英文スタイルガイドを解説する最新記事が1/20に公開されたので、よかったらお読みください。

 英文スタイルガイド解説(3):手順の書き方
 https://progeigo.org/english-topics/2020/google-styleguide-3-procedures/
7 1月

プログラミング必須英単語600+更新、英文スタイルガイド解説の連載

私の会社で提供している「プログラミング必須英単語600+」を更新しました。新しいバージョンはv2020-01です。

初公開後にいただいたフィードバックを基に修正しました。フィードバックしてくださった皆さま、ありがとうございました。
以下の英単語の入れ替えをしています。

  • fire:「アドバンスト」に新規追加

  • auto:「アドバンスト」から「略語」に移動

  • ops:「略語」から削除


これら以外の修正は変更履歴にまとめてあります。



同じくプログラミング英語検定のウェブサイト上で、Googleが出している開発者向け英文スタイルガイドを解説する連載をしています。
毎月の掲載で、すでに2回分が公開されています。

 英文スタイルガイド解説(1):節の順序
 https://progeigo.org/english-topics/2019/google-styleguide-1/

 英文スタイルガイド解説(2):日時の書き方
 https://progeigo.org/english-topics/2019/google-styleguide-2-dates-times/

プログラミング英語検定のニュースレターを購読していただくと、この英文スタイルガイド解説(や必須英単語600+の解説)も毎月送られます。よかったらこちらから購読してください。
22 10月

名詞としての-able

IT関連のドキュメントを読んでいると、語の最後が「-able」で終わる名詞をよく見かける。これはもともと形容詞だったものが名詞化されたものだと思われる。

たとえば、プログラミングの基本用語である「variable」、つまり「変数」だ。これは語源も判明しているようで、1816年に形容詞から作られたらしい(参考URL)。最初は数学用語である。

ほかに一般辞書に載っている語としては「deliverable」がある(OALD)。「納品物」や「成果物」といった意味になる。これも形容詞からできたのではと思われる。またdeliverableを名詞で使う際は、deliverablesと複数形にすることが一般的なので注意が必要だ。

executable」も名詞として辞書に載っている(Collins)。「実行可能ファイル」という意味になる。

さらに「wearable」もOALDに掲載されている。こちらはITの文脈で言うと「着用デバイス」を指す。


こうして見ると、もともと「-able+名詞」(たとえばexecutable file)だったのに、名詞部分が抜け、「-able」だけが残って名詞化されたのではないかと想像してしまう。
そのため「-able」という名詞を日本語にする際は「納品」、「実行可能ファイル」、「着用デバイス」と、名詞を補う必要がある。


プログラミング関連資料を見てみると、辞書には載っていないものの、名詞扱いされる「-able」が数多くある。少し探しただけでも以下の語が見つかった。

・callable
・clickable
・consumable
・commitable
・drawable
・enumerable
・immutable
・initializable
・iterable
・playable
・returnable
・runnable
・scrollable
・throwable

たとえば「commitable」は「コミット可能ファイル」、「iterable」は「イテレーション可能オブジェクト」といった意味になりそうだ。いずれの場合も日本語では「ファイル」や「オブジェクト」などと適切に補って名詞であると明示しなければならない。
品詞を転換して作られる「-able名詞」の造語力は非常に高い。今後もどんどん作られるだろうから、読む側は「-able」は形容詞だけでなく、名詞の可能性もあると考えておく必要がありそうだ。


10 9月

「プログラミング英語検定」をニュース記事にしてもらいました

私の会社でベータ版を公開した「プログラミング英語検定」について、いくつかのメディアでニュース記事にしていただきました。

・IT人材ラボ
 「プログラミング英語検定」のベータ版をリリース、「プログラミング必須英単語600+」も無償配布―グローバリゼーションデザイン研究所
 https://itjinzai-lab.jp/article/detail/1852

・ICT教育ニュース
 プログラミングで求められる英語力を測る「プログラミング英語検定」開始
 https://ict-enews.net/2019/09/06progeigo/

・リセマム
 プログラミング英語検定、無料ベータ版提供開始
 https://resemom.jp/article/2019/09/09/52377.html
(なおYahoo!ニュースにも転載されています)

・EdTechZine
 プログラミングで必要な英語力を測定、「プログラミング英語検定」提供開始
 https://edtechzine.jp/article/detail/2635


【追記】9/17に「教育家庭新聞」でも取り上げていただいています。
プログラミングで必要な英語力を測る「プログラミング英語検定」を開始
https://www.kknews.co.jp/news/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A7%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%8A%9B%E3%82%92%E6%B8%AC%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9


「プログラミング + 英語」でキーワードとしてインパクトがあったのか、予想以上に反響があり、はてなブックマークの人気エントリー(9/6分)に入ったり、まとめサイトに載ったり(😅)しました。
また、ありがたいことにベータ版の受験者もかなりの数に上っています。

プログラミング英語検定のウェブサイトにも記載しましたが、もし同検定に協賛していただける団体(企業や学校など)がいれば、ご連絡いただけると幸いです。

以上です。
5 9月

「プログラミング英語検定」を開始し「プログラミング必須英単語600+」も公開

私の会社で「プログラミング英語検定」の提供を開始しました。プログラミングで求められる英語力を測定して認定する試験です。

 プログラミング英語検定
 https://progeigo.org/

Programming-English_Web

現在ベータ版を無料提供中で、2020年初め頃の正式版公開を目指しています。
ベータ版の試験画面は以下のような感じです。

Programming-English_Exam_a

また、同時に「プログラミング必須英単語600+」という資料をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開しています。文字通り、プログラミングで頻出する必須英単語をまとめたものです。
無償で入手可能なので、ぜひプログラミング英語の学習や知識確認にご活用ください。

 プログラミング必須英単語600+
 https://progeigo.org/learning/essential-words-600-plus/

Programming-English_Words-600

以上です。
★6/22発売の翻訳書★
血と汗とピクセル 『血と汗とピクセル』
筆者について
西野 竜太郎
(Ryutaro Nishino)

翻訳者。合同会社グローバリゼーションデザイン研究所・代表社員。日本翻訳連盟・理事。
プロフィールや連絡先などについてはこちらをご覧ください。
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