先週の金曜、初めて開発した Android アプリケーションを Android Market に公開した。
「シンプル体重レコーダー」という名前で、こちらにサポートページも設けた。

名前の通り、体重を記録するだけのシンプルなアプリケーションで、無償で入手できる。
ただし職業柄ローカライゼーションには少し力を入れ、言語は英語と日本語とし、アメリカのロケールではインチやポンドで入力できるようにした。

以下はアメリカ向けの英語画面:
SWR1

SWR2



この記事の本題はここから。
管理者用ページに入ると、ダウンロード数とアクティブ ユーザー数(使用中のユーザー数)が確認できる。
この 4 日間で約 1,300 回ダウンロードされ、うち約 1,000 ユーザーがアクティブ(アクティブ率 80% 程度)であった。
この数は意外で驚いた。
公開する前は、通算でせいぜい数百程度だろうと思っていたからだ。
調べてみると、このアクティブ率も非常に高い。ダウンロードしてそのまま使ってもらっているということである。

このアプリケーションは私が 1 人で約 1 週間かけて開発した。
私は職業としてプログラミングをしたことがないため、まあほとんど素人みたいなものである。
経験の豊富な玄人なら 1 〜 2 日でできるかも知れない。
つまり、それほど時間と予算を使っているわけではないアプリケーションでも、ある程度の数の人に使ってもらえるチャンスがあるということだ。
(上記のダウンロード数はこれからさらに伸びるはず)

やはりこれは英語で開発し、世界に向けて発信したからだと思う。
現在のユーザーはかなりの部分がアメリカ人だろうが、今後中国やインドといった新興国で高速モバイル通信のインフラが整って Android が普及すると、さらに多くのユーザーが Android Market を利用することになる。

日本で Android は普及しないと思っている人は多い。
それはやはり、日本の携帯電話が高機能であるからだ。
正直なところ私も、Android の新型機でアメリカ人が大騒ぎしているのを見て「もっとすごい端末が日本にはあるんだよ…」と思ったこともある。

しかし日本の携帯電話と決定的に違うのは、オープンソースの Android では将来的なユーザー数が桁違いに多くなる可能性が高いという点だ。
要するに、世界中のものすごい数のユーザーにアプリケーションを販売できるということである。
(この点は iPhone も同じ)
これだけの数にリーチできれば、狭い範囲に興味を持つユーザー(要するにニッチ)を相手にしても利益を上げられる可能性がある。

ただし現在 Android 開発者は、売上についてあまり満足していない様子なので、あまり期待しすぎると失望するかもしれない。