今日(もう昨日か)佐々木俊尚氏がこういうツイートをしていた。
最近、Twitterにも情報商材系の人が大量流入してきているようだ。フォロー、フォロー外しを延々と繰り返し続ける人とか。キャズムを超えつつある中で当然の流れなんだけど、情報商材系の広告ビジネスがたぶんこれからたくさん立ち上がってくる。フィルタリングがますます重要に。
http://twitter.com/sasakitoshinao/status/14607794494

この「フォロー、フォロー外しを延々と繰り返し続ける人」というのは僕も気になっていた。

一般的なやり方はこうだ。
 1. 誰かをフォローする
 2. 数日程度様子を見る
 3. 相手がフォローを返してくれなければフォローを外す

このようにして、自分のフォロー数を抑えつつ、フォロワーを増やしていくのである。なぜフォロー数を抑えなければならないかというと、Twitter のルールでスパム(迷惑行為)として扱われてしまうからだ。
・ フォローしている人数に比べ、フォローされている人数がごく少ない場合

http://jptwitterhelp.blogspot.com/2009/09/twitter.html

こうして、フォロー数とフォロワー数のバランスを取りつつ、数百〜数千程度に増やすのである。調べてみると、どうもツイッター活用法みたいなものの 1 つとして紹介されているようだ。
(例えばこちら。ただし読めば分かるが、あとでこの行為がスパム認定されたようである)

実名と職業を公にしているせいか、僕はどうもビジネスでツイッターを使っている人にフォローされる傾向がある。典型的には「○○コンサルタント」とか会社社長とかである。

フォロワーを増やすことや、ビジネスでツイッターを使うことに何ら反対はしない。ただ迷惑に感じるのは、フォロー通知のメールが同じ人から何回も飛んでくるという点である。フォローし(ここでメール)、フォローを外し、またフォローし(ここでメール)、またフォローを外し、という繰り返しなのだから、そのたびに通知メールが送られてくる。
特に実名フォロワーからの通知メールであれば、もしかして知り合いかもしれないので一応プロフィールは確認する。このプロフィールを見させて宣伝するのが目的であるならば、まさに「スパム フォロワー」である。


こういった行為は、むしろビジネスにとってマイナスではないだろうか?
実際、私はスパム フォローを行なうアカウントはブロックし、スパム報告もしている。当然、ビジネス上の関係を構築しようとは思わない。

フォロワーを増やし、ツイッターを「拡声器」代わりに使えば、とにかくたくさんの人に自分の声を届けることもできる。しかしそのような一方的な伝達はツイッターの真価ではないだろうし、これからのビジネス コミュニケーションの方法だとは思えない。
人が拡声器に向かってしゃべるとき、聞いている一人一人に向かってしゃべっているわけではない。群集に向かってしゃべっているのだ。人は没個性な群集として扱われて、果たして気分がいいだろうか?

拡声器ではなく「トランシーバ」としての使い方もあるだろう。つまり、自分がしゃべったあと「どーぞー」と言って相手の声も聞くのである。むしろこういう使い方をしてこそ、ツイッターが活きるのではないかと思う。


◆おまけ

「スパム」とは、勝手に送りつけられる迷惑メールや迷惑メッセージのことである。
もともとは肉の缶詰の商品名だが、イギリスで放映されていた「空飛ぶモンティ・パイソン」というテレビ番組で、登場人物たちが「スパム、スパム」と連呼した。それがうるさくて迷惑なことから、迷惑メールをスパムと呼ぶようになったらしい。

ビデオ: